いろいろ衝撃的な・印象的なセリフが大盛り、山盛り、てんこ盛りのハグプリ19話でしたが、
本質的に、伝えたいテーマは…
- 「自分の心をもっと愛して」
…というものです。
今回のプリキュアが、特別と言うわけではなく、
何気なく、普段から私たちや子ども達が目にしているプリキュアというアニメの中に、
- 「男女関係なく、多様性を認める事」
- 「好きな事に、自信を持っていいという事」
などなど、そういったテーマ・命題は、いつでも、含まれています。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
この記事は「HUGっと!プリキュア|19話」の紹介をしております。
『ワクワク!憧れのランウェイデビュー!?』(2018/06/10放送)の、
場面をピックアップし、そのあらすじと魅力をお伝えしていく記事になります。
■ハグプリ19話予告動画
第19話予告 「ワクワク!憧れのランウェイデビュー!?」
プリキュアを見たことのない方、よく知らない方にも、
「ハグプリ」の魅力をお伝えできればと思います
■『ハグプリ19話』の名言「君も君の心をもっと愛して」
先に印象的だったセリフを抜き出して、並べてみましょう。
話しても分からない人たちを説得するのは時間の無駄
自分の心に制約をかける…それこそ時間…人生の無駄
ボクはボクの心を大切にする
ただ、これらのセリフに関しては、すべて、
後半パートのアンリ君の下記のセリフに繋がり、集約されます。
君も君の心をもっと愛して
(若宮アンリ)
これは、性差という価値感にがんじがらめにされた、えみる兄(正人)への言葉です。
(この時はオシマイダー化してしまっていますが)
ただ、やっぱり日本と言う世界に生まれたこの時代の人間、
「みんなにこう思われるかもしれない…変だと思われるかもしれない…」
…と言ったように、好きなものを好きと言いずらい、非常に生きづらいと感じる人が多い現状であります。
「なぜほしいものを、大好きと声に出して言えないの…?」
ハグプリ19話は、アンリさんが身体をはって、大切な事を伝えてくれた回ではあるのですが…
このテーマ、別にハグプリ19話に限った事ではありません。
プリキュアはシリーズ当初から「女の子だって暴れたい」という思い、
つまり「強い事」や「かっこいい事」に憧れるのは、男の子だけのものではない…という思いで作られています。
逆に、男の子だって、綺麗な服やかわいいものが好きでもいいんです。
そこには、男女の差なんてないのです。
誰でも、好きなものは好きと言っていいんです。
その思いは、プリキュアシリーズの全てに、しっかりと思いが込められ、表現されています。
今回は、それが特に分かりやすく、描かれていたという事でしかありません。
ただ今回は、ここまであからさまに、ここまで強く、全面にそれを押し出してきたため…
とても話題になっているのですね。
この回のみを、取り上げずに、もっと全体的に見てほしいと思う部分もありますが…
それでも多くの人に影響があったのは、とても良かったと思います。
単純に面白かった回ではありますし、よくやった!と言える回でした笑
●アンリさんの変化
8話にて、ほまれちゃんが選んだ心を否定していたアンリさんとはえらい違いです…
ほまれちゃんは、自分の心を大切にしたことで、もっと輝く事が出来たのです。
それを目の当たりにしたアンリさん…
「自分の心をもっと愛して」とまで言えるようになったのは、
はなちゃん達、またプリキュアのおかげなのでしょうか。
それは、アンリさんにとってのヒーローと言えるのかもしれません。
■「ハグプリ19話」のあらすじ&感想と見どころまとめ
ハグプリ19話は、アンリさんからのファッションショーのスカウトで始まります。
そのオファーは、なんとルールーちゃんとえみるちゃんへ。
前回の盗撮魔は、スカウトのための視察だったのか…
★私の時代が来た、はなちゃんの画
とうとう来ちゃったかな…わたしの時代が
(来海えりか)
★ほめられるとまいる、はなちゃんの画
ほめられると まいる~
(宇佐美いちか)
●えみる兄(正人)再び登場
いつも注意してるけど、
制服 きちんとネクタイ結びなよ
(えみる兄)
制服の乱れについて指摘するめが兄ぃえみる兄
ここまでは正論
女子みたいだよ 君の格好
(えみる兄)
話しても分からない人たちを説得するのは時間の無駄
(若宮アンリ)
こういう考え方出来る人は、ストレス溜めずに生きれる人です笑
この発言、ある種、多様性を認めているという意味でもあります。
人はそれぞれ価値感が違い、絶対に分かち合えない人も居ます。
ただ、そこで戦ってしまうのは、ある種の価値感の押しつけです。
自分は自分、他人は他人という考え方を持つことで、戦いの場にも立たないという選択です。
ただ、自分の思いは伝えてもいいです。
それを強制したり、相手の価値感を否定する権利は、
自他ともに、誰もいない、という事であって。
「なるほど、君にはそういう考え方もあるんだね。
でも、僕にはこういう考え方があるから、それに従うよ」
という事です。
これが多様性を認める、と言う事です。
例えば…
プリキュアが嫌いな人に、どれだけいい点を語っても、何も生まないんです。
プリキュアが嫌いな人が居ても、別にいいじゃない。
自分にだって、どうしても嫌いなもの、受け入れられないものって、ある。
そう割り切った上で、自分は大好きなプリキュアを見てればいいんです。
なんで人って、争いたがるんだろうねホント…もっと楽に生きればいいのに、と思います。
常に何かと戦ってる人は、アンリさんのこの発言を参考にすべきですよホント…
●ハグプリにまたキンタローでてきた
またキンタローでてきた
こいつ常連かよ
女の子だって、力いっぱい活躍できるのよ
(キンタロー)
女の子もヒーローになれる!
(キンタロー)
今回のテーマです
★今回のお仕事 絵具の感触遊び(違)
子どもの手形スタンプ、指スタンプの激しさはこんなもんじゃねーぞ…
もっともっと豪快だぞ…
余談ですが床に紙を敷いて絵具楽しむ場合は、歩行安定してからのほうがいいですね。
●価値観VS価値感 ファイッ
えみるちゃん、ファッションショーに出る事が兄にバレる
帰ろう えみる
「女の子もヒーローになれる!」
おかしいよね?
(えみる兄)
おかしいよね?と笑顔で話すえみる兄、怖い
ヒーローってのは男のための言葉だよ
女の子は守られる側だろ
女の子はヒーローになれない
前にも言っただろ さぁ帰るよ
(えみる兄)
★反撃開始 フルボッコにされるえみる兄
ここで、即座にえみるちゃんを助けようとするはなちゃん…
それができるって、すごくかっこいいんだ…
誰の心にだって
ヒーローはいるんだよ!
人の心をしばるな!
(野乃はな)
ここのはなちゃん、めちゃくちゃかっこいいです。
いつもは馬鹿を演じているオチ担当のはなちゃんですが、
ここぞという時に見せる、はなちゃんの素の姿というか、本当の思い…
はなちゃんの軸というか、単純にすごく良い子なんだよ、はなちゃんは…
はなちゃんの反撃を受けたえみる兄の反応…
最悪だな…
友達は選べっておじいさまからも言われているだろう
(えみる兄)
妹の友達、本人の前で、
最悪だなと言い放つ、これも中々できることではない笑
ちなみに、友達を否定するというのは、本人の人格を否定してるに等しい行為と言えます。
再び連れて行かれそうになるえみるちゃん
そこにアンリさんの追撃が!
その姿は、なんとドレス姿だったwww
えみる兄含め、あっけにとられる一同
何でそれを着てるのかって聞いてるんだよ
ハハッ 君、男だろ?
(えみる兄)
だから何?
ボクは自分のしたい格好をする
(若宮アンリ)
ここまで毅然と言えるアンリさんかっこいい
自分で自分の心に制約をかける
それこそ時間…人生の無駄
(若宮アンリ)
えみる兄の言動を全て否定するアンリさん爽快www
とある物事に対して…
最初から出来ない、無理だという思いがあると、いつまでたっても…達成できない事があります。
また、厄介な事に、無意識下、深層心理下で、本人が自覚してない部分で否定的な考えがあてっても、同様です。
そしてこちらは、幼いころから、植え付けられた世間の常識…
日本における倫理観・道徳と言う名の宗教の中で、刻々と、違和感なく本人に浸透している場合なども、非常に多いです。
「自分で自分の心に制約をかける…」
これを、ある業界の用語で、マインドブロックと呼びます。
たしかに、マインドブロックは、物事を達成したい、成したい時には、無駄なもの以外の、なにものでもありません。
ただ、残念な事に、日本に生きる多くの人は、自分にマインドブロックがかかっている、という事すら、自覚がないものなのです。
ちなみに…
レールから外れる事を許さない国である日本は、自覚させないための教育が充実しているのです。
日本の教育は、子どもの頃から無意識下のマインドブロックを植え付けているという…
サラリマーン量産に最適な教育なのです。
★そしてNTRへ…
ごめんなさい お兄さま わたし…
(愛崎えみる)
完全にNTRのこの絵面よwwwww
完全に余談ですが、こういった状況を業界用語で通称「NTR」と呼ばれます。
興味がある人は自己責任でググってください。
えみる兄の凝り固まったジェンダー観が強調され、
それを真っ向からぶったぎっていくシーンではあったが、
こりゃトゲパパワも沸きますわホンマ
クライアス社なぞの新キャラ、新幹部ジェロスさん
ジェロスさん登場
やはりオシマイダーの発注には、謎アクションが必要である
オシマイダーじゃなくてなんか謎のイケメン2人召喚してて草wwwww
なんなのこれwwwマジで意味わからんwww
ハグプリメガネ男子おおすぎ
●男の子だってお姫様になれる!
これ ボク お姫様ポジションになっちゃってない?
(若宮アンリ)
いいんだよ!
男の子だってお姫さまになれる!
(キュアエール)
この画面だけみたらマジで意味わからん一場面www
プリキュア見てる男児のみなさま、ワンチャンあるで
ちなみに、このセリフが印象的すぎて、この場面だけよく取り上げられますが、
単純に、この状況に対して、キュアエールさんがこういう表現をしたというだけなので、
この発言自体に意味はあるけど、意味はありません笑
ごめんね けどボクは君のために
ボクを変える事はできない
(若宮アンリ)
誰に何を言われたって かまわない
ボクの人生はボクのものだ!
ボクはボクの心を大切にする
だってこれが若宮アンリだから
(若宮アンリ)
君も君の心をもっと愛して
(若宮アンリ)
あとは頼んだよ ヒーロー
(若宮アンリ)
男前すぎるキュアエール
男前とか女前とか関係なく、誰でもヒーローでええんやで…
誰の心にだって、ヒーローは居る…
過去、ほまれちゃんに価値感を押し付けていたアンリさんにとって…
それをぶち壊してくれたヒーローはプリキュアだったのでしょうね。
●悟りを開いたえみる兄(正人)
なんか目覚めたっぽいwwww
★ファッションショーの成功で自信をつけた2人はプリキュア!
●ハグプリ19話エンドカード
クライアス社年がら年中コレクション
悪役だって定時退社できる!
なんのこっちゃwwwwwww
そしてスミッコにチャラリーさん映ってるのウケるwww
今回のハグプリ、
自分の心に嘘をつく事なく、好きなものは、好きだと言っていい…
子ども達に、そんな事を伝えている話でしたね。
完全に余談ですが、私も実際に、小さいころは…
魔法騎士レイアースや、CCさくらなど、少女漫画が好きな幼少時でした。
特にCLAMP作品には中二病人格形成に多大な影響うけとります笑
実際、周りの男子にはよく馬鹿にされていましたし、
肩身の狭い思いをしつつも、それを表明する事で、できた繋がりや思い出もあり。
(クラスの女子にいっつも、なかよしの付録を貰ってました笑)
今…しんどかったと思われる昔を振り返ってみると…
そんな自分すらも、愛すべき自分だったと、自分なりに受け入れる事ができました。
いろいろな思いがあると思いますが、
好きなものを好きである事に、自信もっていいと思うよ!
そういう人は、他人の多様性を認められる、優しい人が多いです。