毎日、愛情をこめて丁寧に時間を掛けて、食材にこだわって、離乳食を手作りしているお母さま!
きっと「どうしたら離乳食をもっとおいしくできるだろう?」とお考えかと思います。
こんばんは!
男性保育士のあつみです。
- 赤ちゃんが中々離乳食を食べてくれない…
- どうすれば、もっとおいしく作ってあげる事ができるだろうか…
- でも正直、お料理は苦手なんだけどな…
というお悩みを持つ、パパやママへ。
この記事では読むだけで、今すぐできる「離乳食をおいしくするコツ」をお伝えしております。
■問題です!五感で一番、食事を感じている感覚は?
味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚…
離乳食で一番食べ物を感じている感覚はどこでしょう?
赤ちゃんにも備わっている、人間の持つ五感…
この中で、一番影響があるのは何でしょうか?
実は…
離乳食は、見た目が8割。
実は、赤ちゃんが食事を感じるのは、視覚が80%を占めています。
(有名な話ですので、知ってる方もおられると思いますが)
ぱっと目に入ってくる情報で、
「おいしそう!」と思える事が一番、
食へのモチベーションに繋がるという事です。
■とりまく環境の全てがおいしいと思える要素!
「見た目がよければいいの?
それじゃあ、いろんな色の野菜や食材を使えばいいの?
そんなの手作りするの、大変…」
と、思うかもしれませんが、ちょっとまってください!
もちろん、食材の色も大事な要素ですが、それ以外にも出来る事はありますよ♪
視覚で認知できるのは、なにも、離乳食そのものの、色だけではありません。
実は、食事をおいしいと感じられるのは、
食事そのものの彩(いろどり)だけはなく、周りの環境にも影響します。
では、周りの環境とは、いったいどういうものでしょうか?
●離乳食を食べる部屋の環境も、視覚情報。
楽しい食事をする空間…雑然としていませんか?
お部屋が散らかっていたり、おもちゃが目に入ってしまうと、
遊びたいほうに気持ちが向いてしまう事もあります。
こうなったら、食事どころではありませんよね。
また、テレビがついていたりすると、そちらに気を取られ、中々食事に集中できません。
しかし、おうちの状況によっては、すぐ片づける事が難しかったりするでしょう。
そんな時は、赤ちゃんの視界を、なるべくモノの少ない方向に向けて座らせてあげましょう。
これなら、余計な情報がシャットアウトされますので、これだけで効果のある赤ちゃんもいます。
逆に、窓から外が見えるようにしてあげるのも、いいかもしれませんね。
開放的な気持ちで、気分よく、食べられるかもしれません。
●離乳食がおいしそうにみえる彩(いろどり)とは?具体的に、何色を使えばいいの?
離乳食に限らず人が食事をするときに、
「食事がおいしそうに見える色」というものがあります。
具体的には、配膳された食事をぱっと見た時に…
- 赤(トマト、パプリカ、にんじん等)
- 白(ご飯、うどん、パン、豆腐等)
- 黄(トウモロコシ、カボチャ等)
- 緑(葉物系の野菜)
- 黒(ひじき、ゴマ、海苔など)
…上記の5色が含まれている事で「おいしそう!」と感じます。
もちろん、一品にこの色を全て詰め込むのは無理ですので、
レシピや献立のなかで、複数の品目で、バランスよく配色できればOKです。
ちなみに、食材だけでこの「彩」をカバーする事が出来ない場合、
食器の色などを変えて、足りない色を補完する事も出来ます笑
ただ、前述しました通り、これは可能な限りで大丈夫です。
毎日、大変な思いをして頭を悩まして「彩り・手作り」に固執する事はありません。
簡単にできる環境から、変えていきましょう♪
★食事のバランスも大切(可能な範囲で全然オッケー)
離乳食が進んできますと、食べられるメニューが増えてきます。
その際に考えたいのが、「主食」「主菜」「副菜」「汁物」のバランスです。
これも、赤ちゃんの個人差はあるのですが、
やっぱりバリエーションが多いと飽きにくいし、
好きなものがあるだけで、モチベーションも高まります。
ただ、献立のバランスを考えるのも、毎回考えるのはしんどいですし、
プレッシャーかかるくらいなら、ちょっとくらい手を抜いても大丈夫です。
中期から2回食、後期から3回食になるので、
食事の回数・チャンスはどんどん増えてきますので、
全体の中でバランスとれれば、十分ですよ♪
★さらに離乳食を美味しくする配膳・ワンプレート
お皿などを配膳する時は、机に適当に並べるのではなく…
主食、主菜、汁物の食器の配置を考えて、綺麗においてみたり…
また、ワンプレートにしてみると、よりおいしそうに見えたりします。
赤ちゃんの食へのモチベーションがあがるよう、工夫してみてくださいね。
●パパやママの笑顔や声かけ、接し方も大切。
食事とは、楽しいものでありたいですよね。
離乳期の赤ちゃんにとって、食事を手伝ってくれるパパママの接し方も、環境のひとつです。
もし、食事の時間に、イライラして怒った顔のママが目の前にいると…
それだけで、赤ちゃんだって悲しくなりますし、どれだけおいしい料理だって、おいしく感じなくなります。
周りの人たちの、雰囲気を感じ取るのも、視覚が大きな影響を占めています。
★さらに離乳食が美味しくなるポイントは、一緒に食事をする事
離乳食って、赤ちゃんと向き合って、
もしくはだっこして、丁寧に食べるの手伝う…というイメージがあります。
でも、離乳食が進んできたら、パパやママも一緒に食事をしてみましょう。
大人が美味しそうにたべている姿を見ると、赤ちゃんも興味を示すものです。
大好きなママが、おいしそうに食べている…食べてみようかな?
と少しでも思ってもらえれば、それだけで効果があります。
食事っておいしくて、幸せ!という姿を見せてあげてください。
これも、赤ちゃんにとって大切な環境の一つです。
■離乳食は見た目で8割おいしくなる。
目に見える環境、視覚情報はとても大切です。
美味しさを感じることにおいて、視覚は大部分をしてめていますが、
食事とは、五感をフルに使って、感じて、味わうものです。
五感を刺激しながら、楽しく食事をするにはどうすればいいか?
という、一番単純な事を考えて環境を整えてあげると、離乳食はおいしくなります。
でもこれって、大人のとる食事も同じことですよね。
「視覚だけ完璧にすればいい!」ってわけではなく、
それぞれの感覚は、相互に作用しあうものです。
(保育の5領域と似てますね笑)
そして、食事の環境を整えるというのは、
別に料理が苦手でも、手作りが出来なくても、
やろうと思えば、今すぐに出来る事です。
これを使わない手はないですよね!
離乳食は、ママにとっても、赤ちゃんにとっても、苦痛であってはなりません。
離乳期は、食べることの練習期間なので「食べるって楽しい!」という気持ちが前提、土台になっています。
作り置きの冷凍だろうが、レトルトだろうが、それは共通なのです。
物的環境も、パパママの笑顔も、食事が楽しい!と思える空間づくりに大切な事なのです。